研磨材の製造販売 スリーエフ技研
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けんま君の牧場日記(スタッフブログ)

2021年12月

けんま君がこの牧場で誕生してから私の日常は大わらわ。
元気いっぱいなけんま君との生活は楽しいですよ。

  1. 2021/12/22

    研磨のお話「GFホイール」

    by 当牧場のオーナー

    オーナーです。今回のテーマは研磨のお話「GFホイール」です。

    GFホイールは弊社を代表する製品です。
    研磨布(俗に云うサンドペーパー、以下略してペーパー)ホイールの一般的な製品と云えばフラップホイールですが、ペーパーを叩きつけて研磨するのでベルトと比べてかなり研削性が落ちてしまいます。ですのでフラップホイールは仕上げ研磨やベルトの目消しと云った用途で使われる事が多いんです。(詳しくは過去のブログを参照下さい)

    弊社の創業者、私の父はホイールの作り方を工夫してもっと研削性が高いホイールが出来ないかと試行錯誤を繰り返しました。人間がペーパーを手に持って磨くときは必ず砥粒面で擦ります。しかるにフラップホイールではペーパーの端を持って叩きつけています。これでは磨ける物も磨けません。ベルトは回転しながら砥粒面を押し当てるので手で擦るのとほぼ同じです。
    じゃあベルトで良いんじゃないかと思ったあなた、ベルトには大きな問題があるんです。それは初期状態とその後では目の粗さが変わってしまう事や、寿命が短くて交換頻度が高いことです。(詳しくは過去のブログを参照下さい)

    一方、研磨ホイールは寿命が長く自動化ラインに好適で、高研削タイプのニーズは確実にあると父は考えていました。とにかく羽根のバタ付きを無くそうと云うことで、羽根を捻り合わせる事で1枚1枚の羽根が動けないようにしたNFホイールを考案したんです。(詳しくは過去のブログを参照下さい)

    発売するとNFホイールは非常に高い評価を得ました。しかしそれは目論んでいた研削性では無くて仕上げ目でした。NFホイールは羽根がバタつかないので均等な仕上がりが得られます。センタレス研磨の#120~#600ぐらいが主流となりました。しかし#40~#80ではどうしても研削力が不足しました。
    実はNFホイールを作るに当たり、父は羽根を捻り合わせる方法とは別の方法を考えていました。夏の暑い日に扇子を触っていて思いついたと自伝「鵬の志」で書いています。ただ実際に作ってみると30mm幅以上は出来なかったので、お蔵入りのアイデアになっていました。

  2. 2021/12/14

    SDG's-永続可能な社会

    by 当牧場のオーナー

    オーナーです。今回のテーマは「SDG’s―持続可能な社会」です。
    このブログを書いている数日前にアメリカで竜巻群が発生し、100人を超える死者が出た模様だと報じられています。報道される画像を見ると津波に襲われたかのように建物が瓦礫の山なっていました。まだ瓦礫の中に閉じ込められた人が居る模様で救助活動の真っ最中です。地下シェルターを作っている家も多いと聞くので、避難はしたものの瓦礫が覆い被さって脱出出来ない人も居るのではないかと想像し、救助が一刻も早く進むことを祈っています。

    報道によると、もともと竜巻の発生しやすい地域ではあるものの、今回のような強大な竜巻が、それも一度に数多く発生するのは異常で、これも気候変動が原因ではないかと云うことでした。そして気候変動の原因は地球温暖化で、それを引き起こしているのがCO2と云うことで、化石燃料を燃やしているのがいけないと云う環境活動団体の主張になっていきます。

    持続可能な社会を目指すってカッコイイ言葉です。私も若い頃、環境活動のセミナーに足げく通った時期がありました。生ゴミはコンポストに入れて堆肥に。ブラウン管の大型(31インチ)TVは廃棄して12インチの液晶TVに。車は初代のプリウスに。ビールはリサイクル可能な瓶ビールにして、外食時は家族揃って箸を持って行きました。割り箸は大事な資源のムダ使いだ!ってセミナーで教えられたからです。

  3. 2021/12/06

    ビッグマック指数

    by 当牧場のオーナー

    オーナーです。今回のテーマはビッグマック指数ですが、その前にお知らせです。永らく続けさせて頂いたけんま君の牧場日記は1227日の更新をもって最終回とさせて頂きます。拙いブログでしたが、これまでお読み頂いた皆様に感謝申し上げます。

    さて本題です。岸田総理が総裁選で令和版所得倍増計画などと言い出したのでマスコミの格好のネタになって、日本人の所得が世界各国と比べてどうだこうだと云う話で賑わっています。(もっとも当の岸田総理は「所得倍増」はリップサービスが過ぎると思ったようで「新しい資本主義」と云う曖昧模糊とした言葉に換えてしまいましたが)ここでは各国の個人所得を比較する為にマスコミが使っていたビッグマック指数について書きたいと思います。

    ビッグマック指数とは世界中にフランチャイズを展開するマグドナルドのビッグマックが幾らで売られているかを比較する物です。メーカーは市場調査をして適正価格を弾くだろうから、所得が高い国であれば高く、低い国なら低く設定されているはずだとの考えに基づいての物(購買力平価)です。それによると

    1位 ベネズエラ 918
    2位 スイス 774
    3位 ノルウェー 693
    ・・・
    23位 タイ 429
    ・・・
    31位 日本 390

    つまり日本人は所得が低いのでこれぐらいでないとビッグマックが買えない、日本はいつの間にかこんな地位なのだとワイドショーで言ってました。
    この話、皆さんどう思いますか?