けんま君の牧場日記(スタッフブログ)
2021年8月
けんま君がこの牧場で誕生してから私の日常は大わらわ。
元気いっぱいなけんま君との生活は楽しいですよ。
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オーナーです。今回のテーマは「社長交代」です。
私、札谷全啓は2021年8月31日をもって株式会社スリーエフ技研の代表取締役社長を辞任し、会長に就任致します。新社長には私の長男の札谷啓介(現常務)が就任する事をご報告致します。と言っても本ブログ上は「オーナー」としてまだしばらく登場しますので、お別れする訳ではありませんが、ひとつの区切りとしてご挨拶させて頂きます。(新社長の挨拶は9/1よりこちらでご覧いただけます)株式会社スリーエフ技研は私の父、札谷餘光(よこう)が昭和53年に設立した会社です。前身のレッドホース3F技研は昭和46年に創業していまして、私が14歳の時になります。父はもともとメッキ薬品の会社に勤めていたのですが、メッキの下地研磨で困っている会社が多いと云うことに気づき、独立して研磨のコンサルタントを目指したようです。しかしコンサルだけではお金を頂くことが出来なくて「ノウハウが形になった物を」と言われ、独自の研磨材作りを始めたと聞いています。
学生だった私も忙しい時には駆り出されて小さな金具にサンドペーパーの羽根を植えたのを憶えています。父はアイデアはあるものの資金が乏しく、注文が増えるとすぐに他社が同等品を安価に量産して奪われると嘆いてました。そこから他社が真似出来ない物づくりをしなければと今日のスリーエフ技研のビジネススタイルが出来上がった訳です。私が父の会社に戻ったのは30歳の年でした。父は戻って来いとは言いませんでしたが、結婚して子供ができて、ようやく父親の気持ちが判るようになったのと、父の取引先の方から「お前の父親は研磨業界を変えるような凄い仕事をしている」と言われたからです。
当時私は東京でIT関係の仕事をしていて、実績も上がり自信を深めていた頃だったのですが、その言葉に思い切って戻る事にしました。 -
オーナーです。今回は研磨のお話「フラップホイール その6」です。
フラップホイールは研磨布(俗に云うサンドペーパー)を使った製品としては非常にポピュラーで、幾つものバリエーションがあります。今回はフラップホイールの最終回としてそのいくつかをご紹介します。
1.広幅ホイール
フラップホイールの羽根は砥粒面が回転方向に真っ直ぐ向いているので、同じ外径でも幅が広くなればなるほど空気抵抗を大きく受けます。流体力学を学んだ人なら理論的に説明出来るのでしょうが経験則でしか話ができずすみません。羽根の幅が広くなると空気が逃げ場を失って抵抗が高まり、羽根が耐えきれず横方向にくの字に折れ曲がってしまいます。これは研磨の現場ではよく知られている事です。
羽根が折れ曲がるのを解消する最も簡単な方法は75~100幅毎に羽根にスリットを入れる事です。予め空気の逃げ道を作ってやることで、予測不能な箇所が折れ曲がる事を無くすためです。
ただし板研磨ではスリットが真っ直ぐだと筋目になって出るのでらせん状に入れる(スパイラルカット)必要があります。(写真左)
逆にセンタレス研磨ではスリットを入れるより幅の狭いホイールを中間フランジで連結する方が簡単です。
広幅ホイールの代表格は車両研磨用ホイールです。弊社ではスパイラルカットではなくて羽根をらせん状に巻き付ける独自の製法で「ワイドマックス」の製品名で製作しています。補強金具を一切使わないSDG’sな製法です。
また連結式では最大15個のホイールで1500幅のホイールとして納入しています。(写真右)2.スリットホイール
広幅ホイールで見られるスパイラルカットではなくて、羽根先に数ミリ幅の切り込みがある製品をスリットホイールと呼びます。用途としては異形物の研磨です。ワークに凸凹がある場合、通常のフラップホイールを使うと頭頂部にしか当たらないので、羽根先にスリットを入れてブラシのようなイメージで凸部も凹部も当たるようにします。
弊社ではスリット幅は3mm以上なら任意で製作可能です。但しスリットは細かく入れるほど研削性が落ちてライフも短くなるので注意下さい。3.スペッサーホイール
羽根の当たりをもう少しソフトにしたいと云った時にスペッサーを挟むことで枚数調整をします。多くはスリットホイールの場合に使います。長い羽根とスペッサーの対比を任意に調整してお客様の求める硬さに仕上げます。 -
オーナーです。今回のテーマは「海洋堂」です。
6月26日、京阪門真市駅に隣接するイズミヤ門真店3階に「海洋堂ホビーランド」がオープンしたので行ってきました。
海洋堂は門真市に本社があるフィギュアメーカーです。年配の方は「グリコのおまけ」と言えば判るかもしれません。海洋堂が昔作った「グリコのおまけ」は今やオークションで大人気のようです。もともと海洋堂は京阪土居駅近くにあった1坪半の小さなプラモデル屋さんで、私の知人も子供の頃に良く通っていたそうです。当時の子供はお小遣いを握りしめてプラモデル屋さんに行って、店長さんに色々聞いて買物したものです。レーシングカーなんかになると友達と競争するのでチューニングの相談を店の人としないといけません。海洋堂はそんな子供達の為にサーキット場まで作って話題になったのを憶えています。
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オーナーです。今回のテーマは「縄文遺跡が世界遺産に!」です。
連日大々的に東京オリンピックでの日本人選手の活躍が報道されているのであまり目立ちませんが「北海道・北東北の縄文遺跡群」が2021年7月27日世界遺産に登録される事が決まりました。前日に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」も登録が決まって国内25件目だそうです。
実は私は縄文文化、中でも三内丸山遺跡には殊の外思い入れが強くて、今回どうしても書かずにはおれません。私が初めて三内丸山遺跡を訪れたのは平成10年でした。所属していた商工会議所青年部の青森大会のオプションで幾つか見学コースがありまして、何となく選んだわけです。
それまでの縄文時代に対する私のイメージはマンガの「はじめ人間ギャートルズ」でした。ところが原始人のイメージはこれを見た瞬間ぶっ飛んだんです、それが「縄文ポシェット」。なかには当時のクルミも入っていました。Photo by JOMON ARCHIVES