オーナーです。今回のテーマは「幸せって何だっけ」です。
秋篠宮家の眞子様がご結婚されたと言う事で、ワイドショーでは街頭インタビューを流していました。
レポーター「どう思いますか?」
市民「ご自分の意思を貫かれて凄いと思います。幸せになって欲しいです。」
まぁ色々あったにせよこんな所で無粋な発言をする訳ないし、したとしても放送局が流す訳ないし、街頭で市民の声を拾う意味が判りません。まぁ祝賀ムードを演出したいという事なのでしょう。小難しく突っ込ませて貰えば、まず皇室のあり方について意見を求めて、次に女性皇族の行動としてどう思うかと聞いて欲しいところですが、入籍されたんですから四の五の言うのは野暮ですね。
皇室論はさておき、ここでは「幸せになって欲しい」と云うフレーズを取り上げてみたいです。結婚した二人に「お幸せに」ってよく言いますが、殆どの場合具体的な何かを指している訳ではないでしょう。当たり障りの無い、耳障りの良い言葉を選んでいる、いわゆる大人の対応をしているに過ぎません。「お元気で」とか英語の「(God) bless you」も似たような物ですね。
意地悪なレポーターが「では、何が幸せだと思いますか?」と突っ込んでくれたら面白いのにと期待していましたが、そんな人は誰もいませんでした。
「幸せ」って哲学的なテーマです。昔、TVのコマーシャルで明石家さんまさんが「幸せって何だっけ、何だっけ♪」って歌っていましたね。
日本国憲法第十三条には
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
と書かれています。公共の福祉に反しない限り最大に尊重されるんです。凄いですね。
でも残念ながら「幸福」についての定義が無い。無いはずです、幸福とは主観的なもので、好きな人と一緒に居ることが幸せな人も居れば美味しい物を食べてるときが幸せな人も居ます。また時には相対的なものでもあって、競争でライバルに勝ったとか、××賞を貰ったなんて時に幸福感に浸るでしょうね。女装しようが男装しようが、家をゴミ屋敷にしようとも「公共の福祉に反しない限り」本人が幸せならなら法律上は尊重されると云うことです。ちなみにオーナーは先日フェイスブックにゆで玉子が上手に出来て「ささやかな幸せ」と投稿しました。
何が言いたいのか。
「お幸せに」と口にしながら多くの人が「幸せとは何か」と真剣に考えた事が無いのではないかと思うからです。私も学生時代は哲学書を読んだりした事もありましたが、大人になると目の前の生活が先で哲学ははるか彼方に消えてしまいました。ようやく社長を退任し自分自身をゆっくり見つめる時間が出来た今、「幸せって何だっけ」と再度考えてみたいです。眞子さんに「お幸せに」と言う街頭インタビューを見てそんなことを感じました。
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