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久々に研磨のお話「乾式研磨」「湿式研磨」についてです。

過去に「トップコート」のブログを書いた時に少し触れていますが、今回はもう少し掘り下げます。




研磨布の写真 乾湿両用トップコート無し(左)  乾式専用トップコート有り(右)

 

この両者、簡単に言えば

「乾式研磨」とは研磨時に水を掛けない。

「湿式研磨」とは研磨時に水、あるいは水溶性研削油を掛ける、の違いです。

 

ですが使う時に固形研磨剤を付けた場合、ミストを噴霧する場合、水滴が垂れているだけの場合などもあり、案外境目は難しいんです。一応私としては水分が少しでもあれば「湿式」と云う判断をしています。

 

研磨の湿式と乾式で使用する研磨布(以下「サンドペーパー」)の違いですが、国産メーカーで金属加工向けの標準的なサンドペーパーでしたら乾・湿どちらでも使用可です。

但し、研削油を大量に使う研磨や、非常に目詰まりしやすい素材の研磨にはそれに適したサンドペーパーがありますので、ご紹介します。

 

まず、研磨布の構造はこのようになっています。

上引きと下引きの接着剤は水に強いが硬いレジンボンド(R)と、柔らかいが水に弱い天然膠のグルーボンド(G)タイプがあります。

砥粒は アルミナ、炭化ケイ素など (ブログ17/2/28参照下さい)

基材は 綿布、合繊、ポリエステルなど (ブログ 17/10/23, 17/11/11 参照下さい)

 

1.湿式用サンドペーパー

湿式用サンドペーパーは、まず上引きと下引きの接着剤がレジンボンド(R/R)でなければいけません。グルーボンド(G)は水に弱く、誤って湿式研磨に使うと砥粒が脱落してしまいます。またトップコートは湿式には不要で、場合によってはかえって研削性を落とす結果になるので避けましょう。

基材は合繊かポリエステル100%が湿式向けです。綿布は水を吸うので不向きです。

合繊の基材では特に耐水性を高める為に基材の裏に強めのコーティング(バックコーティング)が施された製品(三共理化学 RAX等)があります。水が研磨機から飛び散る程掛けている場合はこのようなタイプをお選び下さい。

研削油を大量に使うところでは、油でベルトがスリップすると云ったケースがあります。ドイツのHermes社には基材にスリップ止めのエンボス加工のあるタイプがあり、技術の高さを感じます。日系メーカーさんにも期待したいですね。

 

湿式研磨の実際をご紹介します。

 

2.乾式用サンドペーパー

乾式用サンドペーパーは、R/Rまたは上引きがレジン、下引きがグルーの(R/G)でも使えます。一般的にはR/Rですが、アルミのような柔らかい金属にはR/Gがお勧めです。

乾式研磨では目詰まりと研磨熱対策が必要で、トップコート品はその為にあります。トップコートは主にフッ化物ですが、最近ステアリン酸トップコート品も出て来ました。トップコートは各メーカーによって違うので、是非使い比べて下さい。

アルミのように特に目詰まりしやすい場合はトップコート以外にオープンコーティングタイプがあります。砥粒の数を意図的に減らして隙間を作る事で目詰まりし難くなります。砥粒の数が減ると研削性が落ちると思いがちですが、いくら砥粒が多くても目詰まりしたら使えません。目詰まりせずに使えるサンドペーパーと研削条件を見つけるのが第一です。

オープンコートではありませんが、NCA社にはベルト表面がウロコ状になっている「アストラ」と云う商品があります。目詰まり防止効果が高くお勧め品のひとつです。

 

写真 目詰まり防止効果の高いアストラ(左)とオープンコートの研磨布(右)

 

研磨材の選定でお困りの際は弊社までお問合せ下さい。

独立系メーカーだからこそ、お客様にベストな研磨材をご紹介させて頂きます。

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