みなさんこんにちは。オーナーです
前回、「研磨 とは?」というお話をしましたが、
研磨の目的の一つに「黒皮の除去」 があります。
今日は、まずその「黒皮」について簡単にお話しますね。
みなさんは、鉄などの金属が溶けて真っ赤になっているのを見たことがありますか ?
直接見たことがなくても、TVなどで見かけたことがあるかもしれませんね
あの溶けたドロドロの金属が冷えて固まると表面が黒くなって固まります。
これは鉄分(Fe)が空気中の酸素(O)と結合してできた、黒色の酸化被膜(Fe3O4)です。
この酸化被膜を「黒皮」と呼んでいるのですが、酸化被膜は金属の種類によって
厚みや硬さ、粘り具合や色が違ってきます。ちなみに、みなさんがよく知っている錆は
赤錆で、黒皮とはまた違う酸化被膜(Fe2O3)となります。
赤錆は自然発生しますが、黒皮は金属形成後などの高温で発生するものので、
自然に黒皮ができることはありません。
中華鍋をご家庭で使っておられたらご存じかもしれませんが、
新品の中華鍋に施す空焼きは、この「黒皮」の原理を利用したものです。
高温になった鍋(鉄)が冷めると表面に「黒皮」が発生し、
これが中華鍋を赤錆から守ってくれます。
気になる方は一度インターネットなどで調べてみてくださいね
ちなみに!ステンレスやアルミの酸化被膜は白色ですが、それでも
「黒皮」と呼ぶことが多く、研磨業界の間では「ステン(ステンレス)の黒皮」
という、白なのに黒と呼ぶ珍妙な用語が飛び交ったりします。
なんとも、目を「白黒」 させる話ですね。
おっと、
もう牧場の見回りの時間だ。けんま君はちゃんと厩舎に入ったかな?
ということで、「黒皮除去」の詳しいお話の続きは、また次回・・・お楽しみに!
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