オーナーです。
今回はバリ取り後編と云う事で面取りのお話をします。
前回説明したようにバリ取りとは主にエッジ部の突起を取る作業の事です。
研磨のお話 バリ取り~前編~ | けんま君の牧場日記(スタッフブログ) | 株式会社スリーエフ技研
一方面取りとはエッジの先端を面にする作業です。
料理に詳しい方は「大根の面取り」といえばすぐに判ってもらえるかと思います。
図面上ではC1面取り等と記述されます。
バリ取りと面取りは異なる作業なのですが、
研磨布ホイールでエッジのバリ取りをするとバリだけでなく根元にも当たってしまいます。
その結果、エッジが何となく丸い「面ダレ」と云う状態になります。
図面表記するとR1とかに近いのかもしれませんが、
この「面ダレ」が実に具合良いと言われる事が多いのです。
※C1とは45度で端から1mmを削る事
というのも機械加工で面取りをすると加工面の角がまた立ってしまい、
いわゆる「二次バリ」が出来てしまうからです。
「二次バリ」が出来ると触って怪我をする事があるし、
コーティングをする場合は皮膜が破れる原因にもなります。
面取り、バリ取りの要求仕様で「女性のストッキングが引っ掛からない」ことを基準にしているところを見ましたが、数字より判りやすいですね。
当社ではホイールの形状や研磨布の硬さを変えて、
このファジーな世界でお客様のイメージに近い仕上がりを実現させます。
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FP(フラップ)ホイール SSホイール :スリーエフ技研製品
「ダレ」と云う言葉は「ダレる」「ダラダラする」などルーズなイメージが強いのですが、
最近は何事もゆる~い世の中になってきてエッジも適度な「ダレ」が良いようです。
あ、うちのゆる~いゆるキャラ「けんま君」もよろしく。
研磨に関するご相談・研磨材(研磨ホイール)の製造ならお任せあれ、
スリーエフ技研 です。
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