オーナーです。今回は久々に研磨のお話「コルクベルト」です。
というのもあるお客様からコルクベルトって何?とお問い合わせを受けたからです。
コルクベルトと一般のベルト(同番手)でも見た目はこんなに違う
研磨布(俗に云うサンドペーパー)については砥粒と研磨布の各ブログで説明しましたが、コルクベルトはご紹介していませんでした。コルクベルトとは基材にコルクを塗布した上に砥粒を乗せた特殊なベルトです。コルクが適度なクッションになり過度な食い込みを防ぐため、同じ番手でも仕上げが半分程度細かくなります。
1965年にアメリカで出版された研磨材の教本が手元にあるのですが、その中にもコルクベルトの事は書かれているので、わりと初期からあったようです。この頃はガラスの研磨に盛んに用いられています。普通のサンドペーパーだと研磨熱でガラスを傷めてしまい易いので、色々研究した結果コルク入りのサンドペーパーに行き着いたようです。