オーナーです。
今日はバリについてお話します。
バリは主に金属を切削、切断、プレスといった加工をした際に加工面に出る余分な突起です。
Before After
穴の加工面やエッジに小さなトゲが出ていて、
音感がいかにもという感じなので日本語と思っている人もいますが
「Burr」と書きますから英語。
ちなみにバリ取りは「Deburring」デバリングです。
鋳物の金型の合わせ目に出来るのはパーティングラインです。
上記のバリとは生成の過程が違うのですが、これも合せてバリと呼んでいます。
関西の方ならご存知有馬の炭酸煎餅の周りに付いているおまけ、これが鋳物のバリです。
バリが残ってる加工面は素手で触ると怪我をするので、
製作図面に「バリなき事」と云う注釈が付けられます。
お蔭で加工業者さんは量産機でパーツを加工したものの「バリ取り作業」が自動化になってなくて、別室に持って行って人海戦術でやってる・・・
そんな様子を大手さんでも見かける事があります。
「バリ取り」は余分な仕事と見られる事が多く、専用機の予算も貰えない・・・
でもそんな事をしていると、バリ取り作業が製造コストを押し上げているかも知れません。
穴あけの際のバリ
バリ取りが近年特に話題になる事が多いのは、
環境意識の高まりで鉛フリー鋼材を使う事が多くなったせいだと言われます。
鉛フリー鋼材はバリが出やすいので、バリ取り作業が多くなる理屈です。
※鉛フリー
鉛は人体に有害であり、また廃棄物として自然環境に対する悪影響も懸念されたため
鉛を含まない鉛フリーの普及が進められている。
こうしたマーケットの需要に応えるために、
この度スリーエフ技研では汎用バリ取り機として定評のある
エステーリンク社の「メタルエステ」を取り扱う事となりました。
バリ取りでお困りの皆さんは是非一度こちらの動画をご覧下さい。
研磨に関するご相談・研磨材(研磨ホイール)の製造ならお任せあれ、
スリーエフ技研 です。
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