オーナーです。今回は研磨のお話「フラップホイール」その2です。
今回はフラップホイールってそもそもいつ頃からあるの?って話を書きます。
その為にまずは研磨布紙の歴史。
1. 研磨布紙の歴史
研磨布紙について最も古い記録として、13世紀頃に中国人が潰した貝殻を天然のゴムで羊皮紙に付けていたという話が専門書に載っています。18世紀にはヨーロッパで研磨紙が使われていたそうですが、細かな記録はありません。
研磨布紙の正式な最初の記録は1808年に軽石とニスを混ぜて紙に塗ったと云う記事で、1831年にはロスロップと云うイギリス人がエメリークロスを発明したという記録もあります。その後欧州各国で開発競争が進み、1800年代(19世紀)の後半には商業生産が始まったようです。
ただこの頃の研磨布紙の砥粒は天然石で、接着剤は膠だったために用途は非常に限定的でした。今のようになってきたのは20世紀に入って電炉による砥粒が登場してからです。1891年に炭化ケイ素(C砥粒)、1897年にアランダム(A砥粒)が登場します。そして第二次大戦の頃に接着剤が膠から水に強いレジンボンドを使ったレジンクロスになって今のベルト研磨の応用技術が大いに発展することになります。