オーナーです。今回は研磨のお話「研削量」について。
先日、お客様から「お宅の研磨材、どれくらい削れますか?」と問い合わせを受けました。
「様々な研磨条件があるので、ひと言で言えるものではありません」とお返事したのですが、随分ご不満のようでした。この方はこれから研磨機の新設をするにあたって、各工程の推定研削量を出して研磨工程を組もうとしていました。
合計研削量=第1ヘッドの研削量+第2ヘッドの研削量+・・・+第nヘッドの研削量
なので、想定している研磨材の性能調査と云う事です。
理屈は確かにそうなんですが、研磨材を納入する側として安易に「研削量」を提示すると「保証値」と捉えられる事が多く、それが達成されないとトラブルになるのでお話はしないようにしています。A社で100μ削れた研磨材がB社で50μしか削れないなんてザラにあるし、単体の研削量の合計が連続研磨をすると熱影響で変わる(多くの場合、増える)のが研磨の世界。
そういうことで安易な返事は致しません。