オーナーです。今回のテーマは「テレワーク(新しい日常)」です。
10月1日に日本全国の「まん延防止処置」と「緊急事態宣言」が解除され、飲食店でお酒の提供も出来るようになりました。イベント会場の定員も緩和の方向だし、徐々に「これまでの日常」に戻りつつあるなと思う反面、「第六波」が来るまでの間だけとの予測をする専門家も居て、一抹の不安を抱えながら束の間の開放感を味わっているという心境です。
感染者が急激に減少してきた9月中旬以降もTVのワイドショーでは「xxの人流は先週に比べて50%増でした、〇〇は35%増でした」と人流が増加している事をMCやコメンテーターが不満げに伝えていました。CMでは政府広報が「不要不急の外出を控えましょう」「7割のテレワークにご協力下さい」を繰り返していました。政府要請を無視している飲み屋から、名古屋のロックフェスからも大クラスターが発生するはずだったのですがそうはならず、予想に反して感染者は激減しました。東京の感染者は1日5,000人をピークに下がり続け、先日遂に1日200人を下回るようになりました。感染者が減った理由は「判らない」そうです。ワクチン効果説が有力ですが、要請を無視して騒いでいる若者は接種率がまだ低い世代なので、腑に落ちない気がします。
感染者が減った理由なんかどうでも良いと云う人も居ますが、今後の事もあるのでやっぱり科学的調査はきちんとして欲しいですね。人流抑制が間違いなら間違いと言って貰いたいです。
これまで政府広報は延々と「7割テレワークの実現」に向けてCMを流していました。
「新しい日常」と言う名前で定着を目論んでいるかのようです。
確かに事務系の仕事は家で出来る事もあるでしょう。私も今、自宅でこのブログを書いているのでテレワークです。しかし製造ラインに並ぶ作業者、医療従事者、警察官、自衛隊、建設業、漁業、調理師、理容業、ホテルマン、運転手、清掃業、コンパニオンなどなど私が生活する上で接する人達の7割はおろか、1割の人もテレワークに移行した(出来る)とは思えません。
実際にテレワークした人で肯定的な意見は「通勤時間が不要なので1日が有効に使える」「対人関係のストレスが無い」ですが、私のような意思の弱い人間だと目の前にTVが有って、冷蔵庫に冷えたビールがあるとつい・・・と云った事になりがちです。またネットワーク会議はリアル感に乏しく幾つもの会議をこなして行くと、どれがどれやら(私個人の能力に起因する事かもしれませんが)。古い考えかもしれませんが、時間を費やして「わざわざ会いに行く」から値打ちがあるように思います。その日の天候や少なからず発生するアクシデントを含めて記憶に残ります。私は会う人の立場や内容で服装も靴も選びます。そうすることで言葉にしなくても通じる物があるからです。
私は政府が本気で「7割テレワーク」しようとは思ってなかったと見ています。本気で7割削減しようと云うなら、国会や役所から7割削減をやって見せる必要があるでしょう。自分が出来ない事を人に言う物では無いと小さい頃から教えられてきました。「まず隗より始めよ」です。新政府の本気度に期待します。
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